こんにちは、もめです!
キャンプの醍醐味、焚き火。もちろん初心者の僕もそれを楽しみの1つとしてキャンプするわけですが、ふと気付きました。
普段は火を扱うことない素人が自然の中でいきなりボーボー火を使っても大丈夫なのかと。もちろんブログや動画、ゆるキャン△でも勉強はしているつもりですがなんだかんだ読み流したりしちゃってるかもしれない…と心配になりました。
そこで今回はもう一度ちゃんと確認するついでにブログにしてしまおうという魂胆です。
同じ初心者のかたには参考にしていただきたいし、経験者のかたにももう一度思い出すきっかけとなれば幸いです。
もくじ
焚き火をする時の注意点
テントから3m(4m)以上は離す・タープの下でやらない
テントやタープのすぐ近くでやったほうが楽なのでやりそうですがやっぱり危ないですよね。大事なテントに穴が開いたり、全焼してしまう、なんてことは避けなければ…
正確に距離を測る必要はないと思いますが出来るだけ離れては心がけたいです。
風向きに注意する
自分のテントサイトの風下を選んで焚き火する場所を選びます。これをみて「キャンプ 風向き 読み方」とかググってみたのですが、あまりしっくりする答えは返ってきませんでした笑
風見鶏や風向計で風向きがわかるだけでも違うのでしょうか。
参考にしたwebサイトには日中は海や谷から海風が、夜は山から山風が吹く、とあったのですがほんとかよと思ってしまったので調べました。気になる方は余談をどうぞ。
余談飛ばしたい人はこちら↓。
【余談】
風で調べていたら中学受験のサイトが少し参考に…笑 このサイトによると4種類の風があるらしいです↓
昼間→山や陸に向かって吹く風(谷風、海風)
夜間→谷や海に向かって吹く風(山風、陸風)
昼間に発生
・谷風:太陽の熱により山の斜面が温められて、暖かく軽い空気が山の斜面を上昇する。→暖かく軽い風が谷間から山に向かって吹く「谷風」に。
・海風:陸上にある空気が海上よりも速く温められ、上昇気流が発生。上空に移動した空気は気圧が下がるため冷やされる。このように陸上では気温が地表>海上になるが上空では逆になるという状態に。→地表付近では陸側は海側よりも気圧が低くなるため気圧の高い海側から気圧の低い陸側に向かって吹く「海風」に。
夜間に発生
・山風:夜になると山の熱もなくなり地温が下降。低くなった地温は空気を冷やし下降気流が発生→山から谷間に向かって吹く「山風」に。
・陸風:夜になると陸上の空気は海よりも速く冷えていく。海風とは反対に、陸側の温度が下降し、下降気流が発生→気圧の高い陸側から気圧の低い海側に向かって「陸風」に。
すごい!最初に焚き火で調べたサイトのいう通りだ!!理科でやった気もするようなしないような。どちらにせよ何かスッキリしました。
とりあえずは昼は山や陸に、夜は谷や海に向かって吹くことをふわっと覚えておきましょう。あとはその時の状況やキャンプ場の立地を考慮してテントサイトや焚き火をする場所を考えましょう。
水を必ず用意
何かがあった時のためにすぐ対応できるようにお水ですね。
周りに水を撒いておくのも良いとか。
近くに燃えやすいものがないかチェック
燃えやすい素材なものや火気厳禁のスプレー缶など近くにあると危険です。
直火okの場所かどうか
直火NGのキャンプ場が多くあるとよく聞きます。そのキャンプ場のルールはよく確認しなければいけません。
okのところでも片付けはしっかりと徹底したり近くの人などにこの辺で直火してもいいですかなどと一声かけると気持ち良く楽しめます。
秋口の焚き火は落ち葉などに特に注意
周りが落ち葉だらけの場所で火が落ち葉に飛んで引火したら…考えただけでも怖いですね。しっかりどけてから焚き火をしましょう。
良い服は着ていかない
服に火が飛んで穴が…なんてことがあったら嫌ですね。みんな行ってるワークマンとかいうアウトドアショップ(違うけど)行ってみようかな笑
焚き火の準備
薪の燃焼特性
薪の燃えやすさや日持ちは樹種によって違います。大きく分けて広葉樹は着火性が悪いけど、火持ちが良い、針葉樹はその逆です。
Anna ProsekovaによるPixabayからの画像
広葉樹
・硬い木が多い(何も知らずにモーラナイフでバトニングしようとしたらめちゃめちゃ苦戦したし半分くらいできなかった笑)
・硬い分着火性が悪いが、その分火持ちが良い。熾(おき)も作りやすい。
・熾が作りやすいから遠赤外線での調理などにも向いている。
・値段が高い
・キャンプ場では入手しにくい
針葉樹
・樹脂を多く含むため着火性が高く一気に激しく燃える。
・火持ちが悪い。
・ナイフなどで加工しやすい。
・焚き付けに最適
様々な太さの薪を用意する
モノが燃えるには3つの不可欠な要素があります。本を読んでて、へ〜ってなったのでモノが燃える仕組み、長いけどよかったら読んでみてください↓。
ものが燃える「燃焼」とは、光と熱を伴う酸化反応が起きているということであり、それを成立させるためには「燃料」「酸素」「熱」という3つの要素が必要になる。焚き火の燃料となる木材は、マッチや焚きつけによって徐々に過熱されていくと、熱分解が進んで可燃性のガスが放出される。そのガスが空気中の酸素と急激に結びつくと熱や光(炎)が生まれ、炎の熱によって燃焼の連鎖反応が引き起こされて、木材はどんどん燃え続けるのである。
したがって、焚き火の途中でこの3つの要素の比率が悪くなったり、どれかが欠けてしまったりすると火は消えてしまうので、焚き火を継続させるためには以下の点について気をつけなければならない。
①必要十分な量の薪が焚き火に投入されているか?(多すぎると酸素不足、温度低下を招く)
②かまどや焚き火台は空気を十分取り込める形状か?燃料の置き方が空気の流れを妨げていないか?
③温度を保つために、燃焼部分がまとまった熱の集中が行われているか?
主成分が炭素でできている薪は、うまく燃焼させるとその大半が二酸化炭素や水蒸気となってなくなるもの。最後にはほんのわずかに灰が白く残るだけ、そんな美しい焚き火を目指したい。(伊澤 2017:24)
-伊澤直人 2017『焚き火の達人』地球丸 より引用
このように「燃焼の連鎖」を起こしていくためには細いものから太いものまで様々な薪を用意して細いのから順にを燃やしていかなければなりません。
Natalie WhiteによるPixabayからの画像
薪を束ねる針金は確実に回収する
薪を束ねている針金は処理されずに地面に落ちたままだとその見えづらい輪っかで転倒してしまうトラブルが発生します。
ちなみに薪束の針金を外すときは束の外側にある一番外れやすような薪を選び、斧の刃と反対側の「斧頭」で叩いて一本だけ薪を抜くと簡単にバラバラにできるらしい…
火をつける
火口(ほくち)や焚き付けを用意する
火口とは小さい火花などを炎に変えることができる“燃えやすいモノ”です。例えば枯れ草や麻ヒモ、ティッシュなど、繊維質で表面が毛羽立ってふわっとしたものです。マッチやライターを使わない着火には必須ですね。
焚き付けは火口やライターなどから最初に火をつけ、太い薪への橋渡し役となる”スターター”です。燃えやすさとできるだけ長く燃えるものを選ぶと◎。落ち葉や樹皮、新聞紙や紙パックなど。
火をつける前に薪を組んでおく
着火する前に中に空気が入るように焚き付けから大きい薪まで順に組んでおきます。火をつける前なら落ち着いて上手に形を整えられます。
着火したらいじらない
火をつけた後、火が当たってないところに火を回そうと薪をいじってしまいがちですが火力が弱まってしまうのでNGです。待つことが大事。
焚き火を終える
薪は完全に燃やし尽くす
綺麗に焚き火を終えるためには薪を完全に燃やし尽くして白い灰にします。このためには終了時間から逆算して薪の投入を止める時間を考えなければなりません。ブナやナラ(広葉樹)の薪は1時間以上燃え続けます。
灰のかけらが残った場合はスコップなどで細かく砕きます。
灰に水をかけて確実に消化する
直火の場合は特に焚き火のあとが残らないようにしなければなりません。白い灰になったら水をまんべんなくかけて熱を下げます。熱を下げて土と馴染ませればどこで焚き火をしたのかわからない状態になります。
焚き火台を使用する場合でも、白い灰になった後しばらくは熱を持ったままなので注意しましょう(こないだ触ってみたらめっちゃ熱くて一人で叫びました。熱かったです。)
焚き火に直接水をかけて消化すると燃えガスが出るので、白い灰になるまで水はかけません。
自分が焚き火したあとは残さない
自分が使ったところは使う前よりも綺麗に、小さい頃から散々色々なところで言われてきましたが、焚き火の後も残っていたら気持ちいいものではありません。
直火に使った石は散らばせて景観に馴染むようにしたり、『焚き火の達人』では登山で道しるべに使うケルンを組むなどありました。キャンプ場ならばケルンを組んでおけば次の人が直火をするのに同じ石を使うことができますね。
ケルンとは、山頂や登山道などの道標となるように、石を円錐状(ピラミッド型)に積み上げたものです。自然になったものでなく、人口で作られたものをケルンと呼んでいます。綴りは”cairn”なので、「ケアン」、「ケアーン」などとも読む人もいます。登山道の道標を示す場合は、登山道と並行になるように積み上げます。尾根などの迷いやすい登山道に設置されています。
焚き火台を使うときも下にスパッタシートやバットを敷くなどすると片付けも楽ですし、地面に燃え跡を残しにくいですね。
最後に
お読みいただきありがとうございました。意外と長くなってしまいましたが、焚き火について結構勉強になりました。
キャンプをしていると火を扱うということの危険さを忘れそうになってしまいます。キャンプを始めてから今回改めてそのことを再認識できました。
それに加え、しっかり知識を持って取り組むととっても奥が深い遊びだとも感じました。ここでは触れていないですが薪の組み方や着火の仕方などきっと人によっていろんなやり方があります。
色々みていって自分に合うやり方を見つけられたらなぁと思います。これからが楽しみです!
今回参考にしたこちらの『焚き火の達人』。
本当に初心者向けの焚き火の基本から、応用の知識まで写真付きで少しづつ読み進めていくことができたのでとても面白かったです。特にこれからキャンプを始めるとか、始めたばかりで焚き火のことあんまりよくわからない!って人におすすめです。
ソロキャンのお供の一冊としてぜひぜひーーー!
それと今回の記事はあくまでもキャンプ初心者の僕が調べた内容をまとめたものですので、間違った情報やこんな方法もあるよ、などありましたらお手数ですがコメント欄やtwitterの方にリプライお願いします。ご協力よろしくお願いします。
それではまた!次は多分田代運動公園河川敷でのお花見キャンプの様子をお送りします!
参考サイト
焚き火って?!【前編】楽しむ為のルールやマナーについて|CAMP HACK[キャンプハック]
【名人直伝】焚き火を失敗しない6つのコツ! 薪の種類と組み方、おすすめ焚き火ギアも
【キャンプの基礎知識】キャンプで焚き火をするときの注意点まとめ。 | キャンプ初心者向け総合情報ブログ Hyper Camp Creators
参考書
焚き火の達人