こんにちは!少しづつ自転車キャンプツーリングを視野に入れ始めていけど体力に不安があるもめです。
今回は自転車の「輪行」について触れていきます。
サイクリングというと大体自宅から出発して目的地を目指したり、ポタリングしたり、なんてことが多いです。
その場合の行動範囲(目的地設定)は「自分が走れる距離」になります。それは例えば往復50kmなのか100kmなのかそれ以上の人もいるでしょう。
でも結局はその数十キロ〜数百キロの範囲内でしか行動できません。連泊しながらだとまた別の話になりますが。
こんな風に普通は行動範囲は限られてしまいます。でも日本はもっと広い!色んなところをマイバイクで走ってみたいなぁなんて思うわけです。
そこで輪行をして遠くに自転車を運ぶのです。(もう1つの方法として単純に体力をつけて走れる距離を伸ばすってのもありますがそれにも限度が笑)
今回の記事では「輪行ってなに??」「どんな風にするの?」「なにを使うの?」のようなふわっとした疑問を持つ初心者向けに簡単にまとめていきます。
*輪行の詳しいやり方(自転車のたたみ方や輪行袋の使い方)は別の機会に紹介します。(多分)
もくじ
輪行とは
まずは見出しの通り、「輪行とは」ってところから。
僕の感覚で簡単に言ってしまうと「スポーツバイクを分解し、輪行袋に入れて電車など交通機関で運ぶこと」です。
遠方でサイクリングを楽しむために、自転車を分解して専用の袋に入れ、鉄道やバスなどの公共機関に持ち込んで目的地まで移動すること。
デジタル大辞泉(https://dictionary.goo.ne.jp/jn/248691/meaning/m0u/%E8%BC%AA%E8%A1%8C/)
一応辞書からも引っ張ってきました。
例えば電車で遠くのサイクリングスポットに行って走りたいあなた。
専用の「輪行袋」を使うことで電車で解体した自転車を運ぶことができます。
JR東日本では次のようにルールが定められています。
JR東日本-旅客営業規則第10章手回り品(https://www.jreast.co.jp/ryokaku/02_hen/10_syo/01_setsu/#307)
(無料手回り品)
第308条
旅客は、第309条に規定する以外の携帯できる物品であって、列車の状況により、運輸上支障を生ずるおそれがないと認められるときに限り、3辺の最大の和が、250センチメートル以内のもので、その重量が30キログラム以内のものを無料で車内に2個まで持ち込むことができる。ただし、長さ2メートルを超える物品は車内に持ち込むことができない。
2
旅客は、前項に規定する制限内であっても、自転車及びサーフボードについては、次の各号の1に該当する場合に限り、無料で車内に持ち込むことができる。(1)自転車にあっては、解体して専用の袋に収納したもの又は折りたたみ式自転車であって、折りたたんで専用の袋に収納したもの
(2)サーフボードにあっては、専用の袋に収納したもの
この専用の袋、つまり輪行袋に解体した自転車を入れて無料で運ぶことができます。
これを利用して自転車を自分が自力で行けないようなところに運んで現地でサイクリングを楽しむのが輪行です。
輪行に必要なもの
()は必須では無いものです。
折りたためるスポーツバイク
まずは解体しやすいスポーツバイクはある前提ですね笑
具体的にはロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなど。
ブロンプトンなどの折り畳み自転車もありますが上の3つとは少し違うので今回は割愛。
これらのスポーツバイクは7kg〜10kg超くらいの軽量なものが多く自分で持ち運びできるのも大きな特徴です。
それぞれの違いについては別の話になってしまうので省略。
ちなみに僕は中学生の時に買ってもらったセオサイクルのオリジナルモデルのクロスバイクを使っています。
こんなエントリーモデルでもバリバリ輪行できるのでそんなにお金出せないなぁって人は5万前後のクロスバイクもありです◯
輪行袋
輪行袋は専用のものを買います。先ほど提示したルールに示されている、というのもあるのですが安全面から見ても専用の輪行袋を使う必要があります。
自転車は畳んでもハンドルやペダルなどはみ出す部分が出てきます。(ペダルは外せる)
専用の袋だとこれらを全てカバー出来るように作られているので人に当てて怪我をさせたり汚してしまったりなんて心配も少なくなります。
さらにこれは横置きと縦置きと2種類あります。詳細は省きますがここだけは注意して購入しましょう。僕のオススメは比較的コンパクトになる縦置きタイプです。
横置きは解体が簡単だけど収納サイズが大きい、縦置きは解体が少しだけ複雑だけど収納サイズは小さいって感じです。
これらはスポーツバイク専門店やAmazonなどネットでも購入可能です。
僕はネットでドッペルギャンガーの安いのを買いました。ぱっと見ペラいけど意外とまだ使えてる笑
リア用エンド金具・(フロント用エンド金具)
リア用エンド金具は縦置きタイプの場合必ず必要です。
後輪を外した時にリアエンド(後輪を挟んでいる部品)を変形などから守るために取り付けます。
収納後に自立するための部品でもあります。
フロント用エンド金具は同じく前輪を外したあとのフロントエンド保護のために取り付けます。
前側は直接地面にはつかないため変形の可能性は比較的低いため必須ではありません。
しかし移動中何があるかはわからないのであったほうがいいです。
あった方がいいというより最悪無くても大丈夫レベルの方がいいかも。ぜひ使いましょう。
早く買わないと…(買ってないんかい)
(スプロケットカバー)
こちらはスプロケットとスプロケットが触れることになる車体を保護するためのカバーです。
あった方がいいですがタオルなどで代用できなくもない。
(チェーンカバー)
チェーンの保護と汚れ防止です。無くても輪行は出来ます。
(六角レンチ・スパナ)
基本はこれらの工具は解体に使いませんがペダルを外す場合や、僕の場合はスタンドを外すのに使っています。
ロードの人は特にスタンド使ってない人が多いでしょうから基本いりません。でもロードはペダルを外すかな?
スポーツバイクを乗る上で何かしら使える場面はあるので輪行にかかわらずあると便利かも。
(グローブやタオルなど)
手の汚れや怪我防止でグローブや軍手はあった方がいいです。最近めんどくさくてしてませんが…笑
本当に必須なのは輪行袋とエンド金具
輪行袋とエンド金具(縦型の時)は無いと輪行出来ません。最低でもこれは用意しましょう。
実際の輪行の流れ
次は大雑把な輪行の流れです。実際にやっているところをイメージしましょう。
具体的な解体の仕方などは省きます。ってかyoutubeにわかりやすい動画がたくさんあるのでそちらを参照した方がいいと思います。
駅前など広いところへ
まずは自分の最寄駅などに自走で向かうことになります。
駅に着いたら広くて他の人の通行の邪魔にならないところへ行きます。壁際や広場のベンチや柱沿いなどがいいです。
特に人が多い中心駅や通勤帰宅時間は気をつけましょう。
ちなみに輪行するときは出来るだけ早朝or昼前などラッシュ時間を避けて出発時間を設定します。
こんな大きい荷物を抱えてラッシュ電車は迷惑きわまりないですね。
解体作業
良い場所を見つけたら解体作業に入ります。部品を無くさないよう注意しましょう。
解体できたら輪行袋に収納します。このときはハンドルなどはみ出たものがないように注意しましょう。
とにかく周りの人に迷惑が無いかを常に考えます。
電車に乗る
電車に乗るのですがここにも注意点が。
出来るだけ先頭や最後尾(=広いスペースがある運転席がある車両)を選んで乗車しましょう。
結構歩くことにはあるかもしれませんが通路の真ん中にどでかい自転車があったら邪魔ですからね。
運転席側の壁に陣取れると最高です。
これに伴い電車の時間に余裕を持って行動することも大事です。
目的地駅の広いところで組み立て
目的地についたらまた広いところを選び組み立て、さらにブレーキがちゃんと効くか、タイヤはしっかりついているかなど点検します。
確認できたらついにサイクリングスタートです!!楽しみましょう。
輪行時の注意点
では改めて輪行時の注意点を簡単に。
- 解体組立は邪魔にならない広いところで
- 実際に出撃する前に十分に練習しておく
- 電車や駅構内では周りの人に迷惑をかけないように
- 自転車を傷つけないように気をつける
- 時間に余裕を持つ。(慣れるまでは出発1時間前に駅に到着など)
- 組立後の点検を怠らない
どれも大切ですが特に実際にする前の練習は特に大切です。
僕は家で何も見ないでできるまで解体組立の練習を、動画見ながらして、そのあと近くの駅間で実際に輪行してみてから遠出に試みました。
遠いところまで来て、解体したはいいけど組み立てられない!とか帰る時にどうやって解体してたっけってなったら最悪です。
肝心のサイクリングの時間も少なくなって楽しめなくなってしまいます。
練習する方法はいろいろあります。動画見たり、ブログ読んだり、サイクリングショップの店員さんや友達に教えてもらったり、、、ぜひ十分な練習を積んでから輪行サイクリングを楽しみましょう。
実際に輪行で行ったサイクリングの例
それでは最後に僕が実際に輪行を活用して行ったサイクリングをいくつか紹介します。全て同じクロスバイクで行っています。
東京湾一周サイクリング
そもそもこの東京湾一周サイクリングの為に輪行をしようと思いました。
最初はかなりネガティブなきっかけで、途中で疲れて走行不能になったらやばいな、、、って理由でした。
神奈川の南から東京回って千葉の西側を下って、最後はフェリーで久里浜って感じのを2日間で走るコースでした。
しかし、なんと最後のゴールまであと十数キロってところで僕の体力が見事に尽きまして笑
船の時間もあったので見事自分の心配が的中し港の最寄駅まで輪行することになってしまいました笑
なので初めての輪行は自発的なものではありませんでした。まあでも練習しといてよかったなと思いました。
でもこういう使い方も全然ありだと思います。
サイクリングって基本家に帰らなきゃいけないので走行距離に復路の分も考慮しなくてはいけません。
でも帰りは電車!って事にしたら復路の分の距離だけ先に進める事になります。行動範囲が広がります。便利。
霞ヶ浦一周サイクリング
実質的な初めての自発的な輪行は霞ヶ浦に行った時です。
茨城県にある日本で2番目に大きい湖を2日間かけて一周するコースです。神奈川から茨城まで、普通列車で輪行しました。
茨城までチャリで行ったらそれだけで力尽きるので輪行は偉大。
しまなみ海道サイクリング
瀬戸内海、サイクリング観光で推しているしまなみ海道へは新幹線で輪行しました。
新幹線輪行は席の関係で普通列車よりも少し難易度が上がる気がします。その車両の一番後ろのスペースに自転車を置かせていただきました。
雨や体調不良などで100%楽しめなかったのでまた行きたいです。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。少し輪行のイメージができましたでしょうか?
こんな感じに輪行ができるようになると一気にサイクリングの行動範囲が広がります。
しまなみ海道なんて輪行じゃ無いと行く気になっていません笑 色々な貴重な体験を増やすためにも、せっかくスポーツバイクを持っているのなら輪行はぜひ覚えておくべきだと思います。
今考えているのはキャンプ+輪行なのですが、結構難易度高いですよね笑
普通の泊まりサイクリングでも電車では自転車+荷物になるので結構それだけで体力持っていかれるんですが、今のキャンプ道具がそれに加わる想像はちょっとできません笑
いつかできたらいいなーーーーー
それではまた!!
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