こんにちは、もめ(@momecamp0121)です。
今回は、12月に奮発して買ってしまったHYODの冬ジャケット、『ST-W GLAVE TOURER D3O®(グレイブツアラーD3O)』のレビューです。
バイクに乗り始めて初めての冬。
12月まではコミネのハーフメッシュジャケットをプロテクタージャケットとして使い、ワークマンのイージスやユニクロのULダウン、フリースなどを重ね着しまくり対処していました。
確かに寒さには耐えられますが、何よりも面倒臭い。温泉に入るときに「何枚脱げばいいんだ!!!」と、カチキレそうになります。
後動きづらい。
やっぱり道具はその環境に適したものを。ということで、今回購入したのがグレイブツアラー。
これは感想を言いたい!!!という要素がたくさんだったので、かなり久しぶりにレビュー記事を書きます。
ざっくり言うと、グレイブツアラーは、バイクに乗っているときも降りているときも快適な旅向け冬用ジャケット、といった感じ。
なかなかブログでレビューをしている人もいなかったので、購入を検討している方の参考になれば幸いです。
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もくじ
【HYOD】ST-W GLAVE TOURER D3Oの特徴
まずはグレイブツアラーD3Oの大きな特徴を3つほど。
- 保温+防風をこれ一枚で
- ポケットの配置が神がかり的に良い
- HYODオリジナルの”D3Oプロテクター”が肩肘に標準装備で安全性〇
保温+防風をこれ一枚で
グレイブツアラーは、バイク用の冬用ジャケットにはよくある、インナーとアウターに分かれているタイプのジャケット。一枚で何役もこなしてくれます。
インナーは、薄めのキルトジャケットになっていて、主に保温の役割を果たしています。
インナーキルトは単体でも使えるタイプ
アウターは、防風性の高い生地で、冷たい冬の走行風を防ぎます。
他にも、内側に防水用の生地が仕込まれていたり、アウター自体も撥水したりと、このジャケット1枚で大抵のことはこなしてくれるのは、大きな特徴です。
私が今まで重ね着で頑張って対処していたものが1枚で済んでしまう…冬ジャケット素晴らしい…
ポケットの配置が神がかり的に良い
他のメーカーにも同じような用途の冬用ジャケットはありますが、私がHYODを選んだ大きな理由の1つに”ポケット配置“があります。
半年バイクに乗っていて思ったのですが、ライダースジャケットのポケットって意外と重宝するし、下手な設計だとかなり使いづらいんです。
財布やスマホなどパッと出すものを入れたい。かつグローブをつけていても多少は扱える使用感がベストだと思ってる。
でも、だからと言ってやたらめったらポケットがついているジャケットは、自分にとってはあまり魅力的にみえませんでした。
一方でグレイブツアラーは、ポケット配置の使いやすさとデザインのバランスがとても良い。
後ほど詳しく紹介しますが、腹部のポケットがボタンになっていたり、両胸に縦方向チャックのポケットがついていたり、腹部ポケットの裏には手を突っ込めるサイドポケットがついていたりと、実際に使ってみるとわかる神がかり的なポケット配置に感動します。
HYODオリジナルの”D3Oプロテクター”が肩肘に標準装備で安全性〇
私はできるだけプロテクター無しではバイクに乗りたくないので、ジャケットにはプロテクター装備が必須なのですが、グレイブツアラーにはHYODオリジナルのD3Oプロテクターが肩肘に標準装備されています。
D3Oとは、ざっくり言うと、普段は柔らかくて衝撃を受けたら固くなる衝撃吸収素材。
これにより、運転中の快適性と安全性が両立されたプロテクションジャケットになっているのです。
ちょっと重いけどね。
※背中は柔らかいフォームタイプ、胸はついていないので、この辺はオプションで付けたほうが良いかも。
【HYOD】ST-W GLAVE TOURER D3Oの詳細。仕様とか。
ここからはグレイブツアラーの詳細仕様について。機能面、安全性、デザインなどの視点から見ていきます。
機能面
- 防風・撥水(アウター)
- 保温(インナー)
- 防水透湿(防水・透湿ベンチレートエアー防水ライナー)
- ベンチレーション(脇下・両腕・背中)
- ポケット(腹部・腹部サイド・胸部・腰・内胸)
- バタつき防止の絞り(腕・手首・腰)
- 通気性(メッシュ裏地等)
安全性
- 肩・肘プロテクター
- 背中プロテクター
- 胸部プロテクター(オプション)
- 反射素材
デザイン
- 丈は長めの腰下タイプ。街中で着ていても違和感なし。
- ワンポイントなシンプルなロゴ
- フード(取り外し可)
- カラー4色展開(BLACK・OLIVE・NAVY・GREEN)
機能面
防風・撥水(アウター)
防風、撥水の機能は主にアウターの役目。
ナイロン・ポリエステルの固めの防風・撥水素材の表地になっていて、寒い時期の高速道路でも風が辛くありません。
腰や首の部分に絞りもついているので、隙間風が気になるときも対処可能。
注意点としては、アウターの表地は”防水”ではないこと。水は弾くけど、完全に防いではくれません。防水についてはこの後に触れる防水ライナーで、ある程度対処してくれます。
保温(インナー)
保温は主にインナーキルトジャケットの役目。薄めですが、しっかりとポリエステルの中綿が入っているので、身体の熱を逃しません。
また、アウターと合わせて、空気の層を作る役目も担っており、空気の断熱材を作る面でもインナーアウターに分かれているのは良い仕様です。
よくアウトドアではこの空気の層を作るためや、温度調節を可能にするために重ね着が推奨されるけど、ライディングジャケットとしては、重ね着しできつつ、運転の邪魔にならない一体感のある仕様になっているのはかなりうれしいよね。
晩秋や初春など、気温が高めの暖かい日にはインナーを外してアウターだけ、という使い方もできるのは嬉しいですね。
防水透湿(防水・透湿ベンチレートエアー防水ライナー)
アウターやインナーは防水仕様にはなっていないので、雨が降ると少し困りますが、それに対処するのが、アウターの中に仕込まれている「防水・透湿ベンチレートエアー防水ライナー」です。
公式から取ってきた名前だけど、ちょっとくどいw
アウターの腰の内側辺りにチャックがついていて、ここから背中のプロテクターにアクセスできるのですが、その時にちょっと薄めのテカテカの素材が1枚見えます。
これが防水ライナー。
アウターの表地は撥水なので、一定以上の水を受け続けると水を通してしまいますが、表地が水を通しても、その内側に入っている防水ライナーが防いで、インナーまでは水を届かせない、という仕組み。
これである程度の急な雨には対処することができます。
さすがに、がっつり雨を高速道路で何時間も…というものには耐えられないと思いますが、「うわっ雨降ってきた」から次のSAまでの時間稼ぎとしては十分仕事をしてくれるはずです。
さらに透湿素材でもあるので、防水でも蒸れにくいようになっています。さすが、抜かりない!
ベンチレーション(脇下・両腕・背中)
ライディングジャケットにはお決まりのベンチレーションは脇下・両腕、背中にそれぞれついています。
脇下以外は、大きめの設計になっていて、チャックが2つ両側にあるタイプなので、シチュエーションによってベンチレーションの開け具合を調節できるようになっています。
チャックを開けるとこんな感じ。
個人的にはベンチレーションを開けるべき場面でも、ベンチレーションの存在を忘れてそのまま閉めたまま使ってそうではある()
少し暖かい季節に使ってみて、どのくらい効果があるのか実感してみたいですね。
ポケット(腹部・腹部サイド・胸部・腰・内胸)
さて、私のグレイブツアラーの大きな推しポイントの1つ、ポケットのターンがやってきました。
1つずつ見ていきましょう。
まずは腹部。
腹部のポケットはマチ付きで、ボタン二つで閉じる方式。
ボタンは両側2つなので、ある程度のモノならボタンを開けずとも真ん中から収納出来、グローブをしたままでも気軽に利用できるのが、本当にすごい。
腹部はヘルメットをかぶりながらだと使いづらい場所だし、チャックだとうまく開けられなかったり、閉め忘れたり、ということが多いんだよね。
上側に口があるのも、閉め忘れの落下防止になっていて、かなり実用性が考えられていると思います。
そしてさらに、その腹部のポケットのサイドには、ハンドウォームポケットがついています。
個人的に特に感動したポイント
ハンドウォームポケットは、横方向のポケットで、チャックなどはついていない仕様。中が少しもこもこしていて、本当に手を入れる専用という感じの設計。
バイクに乗っているときは使いませんが、降りたときに手をサッと防寒できます。
腹部ポケットの裏側をこんな風に使えるなんて…!と感動しました。
実際、高速道路で降りてトイレに向かうときだったり、ちょっと現地で歩いてみようかなってときだったり、かなり活用しています。
走るときだけでなく、バイクを降りた後のことも考えられているあたり、このジャケットは旅向けに作られているジャケットだなと感じます。
両側の胸部ポケットは、バイクだと意外とよく使うポケットですよね。
財布を入れたり、高速道路の通行券を入れたり、最近だと右側はマスクを入れたりしています。
縦型のチャック式なので、ヘルメットを着けたままでもアクセスしやすく、ガソリンスタンドや駐車場、高速道路で活躍するポケットです。
チャックの大きさや固さも適切で、グローブしたままでもわりかし使いやすい。
そして、一番意外なところについているポケットが、腰部ポケット。
腰の部分に真ん中ボタンの、横に大きなポケットがついております。
最初見た時は「何に使うんだこんなとこ?w」と、思いましたが、実際に何回か使ってみて驚きました。
めっちゃ便利。
横に広いポケットなので、いろんなものを収納できます。私は、例えばティッシュやスマホ、スマホの充電器を入れておくのによく使っています。
特にスマホはモバイルバッテリーで充電しながら入れておけて、かつ着用感に全く影響が無いのには驚きです。
モバイルバッテリーって結構重くて大きいですから、前ポケットに入れると結構邪魔なんですよね。
それが背中なら、多少の重さを感じるのみで、全く違和感を感じずにスマホと共にしまっておけます。
しかもポケットの口はとても横に広いので、着たまま背中に腕を回してアクセスできます。
これは使ってみるとわかる、絶妙な便利さです。
自転車のサイクルウェアだと確か背中にポケットがついていて、補給食とかスマホとか入れているイメージだけど、それみたいな感じかな。
バタつき防止の絞り(腕・手首・腰)
バイク用ライディングジャケットには必須の装備、バタつき防止機能もしっかりついています。腕には2か所、手首の絞りと、腰にもついています。
すべてマジックテープ式。
どのテープも大きめの設計になっているので、グローブをしたままでも操作可能です。
手首の絞りは、冬の隙間風防止にも役立ってくれています。
インナーグローブはジャケットの中に入れて、ジャケットを絞る。ジャケットの外からメインのグローブを着けてあげれば、隙間風知らずで最高です。
通気性(メッシュ裏地等)
冬用ジャケットと聞くと、通気性が悪くて蒸れそうですが、グレイブツアラーは、ジャケット裏地などがメッシュになっていて、通気性は抜群です。
外からの冷たい空気は遮断して、中の空気はしっかり循環させてくれるので、快適性は抜群です。
背中の大きな腰ポケットの裏地もメッシュになっているからこの辺が空気が抜けていくのも兼ねているのかも。
安全性
肩・肘プロテクター
肩・肘プロテクターは、特徴でも触れましたが、D3Oのプロテクター。
安全性が高い上に、着用したときの違和感もなく、レースにも採用されている素材だけあるなと思いました。
夏用だとコミネのハーフメッシュジャケットを使っていますが、そのジャケットに使われているのは固いプラスチックタイプのプロテクターなので、どうしても存在感があります。
そのプロテクターと比べると、普段は柔らかいのもあり違和感を感じさせません。
背中プロテクター
背中も一応最初からプロテクターが付属していますが、付属しているのは柔らかいフォームプロテクター。
とても柔らかくスポンジに近い感じなので、着心地は抜群ですが、肩肘に比べると少々頼りなく見えてしまいます。
胸部同様、背中もD3Oプロテクターの単品販売があるので、気になる場合は追加購入した方が良いかもしれません。
私も追加購入予定ですが、出費を分散させないと死んでしまう…笑
一応実物を触ってみた印象だと、柔らかいけど意外と衝撃は吸収してくれそうな感じではあるので、無いよりはかなりマシだと思います。
あとD3Oにしちゃうとかなり重くなりそうなのは気になるところかも
胸部プロテクター(オプション)
胸部は残念ながらデフォでは付属していないため、欲しい場合は追加購入の必要があります。
バイク事故での死亡者の損傷部位の1位が胸部だそうで、胸部は必須で追加購入した方が良いのではないかと思います。
バイク事故での死亡者の損傷部位の1位が胸部35%、2位が頭部33.4%となります。約7割が胸部と頭部のダメージにより生命を落としていることになります。
引用:バイク・原付の事故率と事故の原因|チューリッヒ
HYODが出しているD3Oの胸部プロテクターは3種類あって、CE1のセパレートタイプと一枚タイプ、脇下まで覆ってくれるCE2の一枚タイプです。
HYOD直営店の店員さんによると、セパレートタイプとワンピースタイプの上記2つはプロテクション性能にほとんど差はなし。CE規格レベル1。
通気性が良いので使い勝手が良さそう。
この脇まで覆ってくれるものは、CE規格レベル2以上のプロテクション性能があるので、一番強いやつです。
CE規格についてはこちらのブログがわかりやすくて良かったかも。
私は、キャンプや旅で取り外すシーンが多いことや、DUKEの積載性能も考えた結果、エアーチェストプロテクターのセパレートタイプにしました。
ちなみに、一般的なマジックテープで固定するタイプなら他のメーカーのモノでも使えるみたいです。
逆に、HYODのD3Oの胸部プロテクターにはボタンアタッチメントも付属しているので、マジックテープタイプはもちろん、ボタンで固定する他のジャケットに流用できますよ。
※事前にボタンが合うのかどうかは確認した方が良いと思いますが。
反射素材
個人的にちょっと気になっていたのが、真っ黒なジャケットで視認性が弱いのではないかという点。
この点に関しては、一応反射板的な効果がありそうな部位が背中と胸に見えます。
ただ、そこまでがっつりしたものではないですね。
実際夜道でどんなふうに見えているのかはわかりませんが、視認性の面では少し危ないかもしれません。
デザイン
丈は長めの腰下タイプ。街中で着ていても違和感なし。
グレイブツアラーのジャケット丈は長めで、腰下まで覆います。
ライディングジャケットでレーシーな感じだと、腰上でピシッとしたのも多いですから、それらに比べるとより街中でも着やすいデザインになっています。
初めて買った夏用のコミネのハーフメッシュは腰上タイプなんですが、買ってからバイクのライディングジャケットには2種類あることを知りました。
個人的にはゆったりめの日常使いのジャケットに近い形が好みだったので、グレイブツアラーはドストライクなのでした。
ちなみに、HYODの他モデル、例えば「ST-W SPEED PARKA D3O」などは丈の短いスポーティな見た目になっています。
ワンポイントなシンプルなロゴ
ロゴなどのデザインは、グレイブツアラーは他のジャケットと比べると控えめな印象。
これもタウンユースが意識されたデザインといった感じです。
でもしっかりとHYODらしさはあって、ワンポイントのオレンジや、腕の”HYOD PRODUCTS”の白い文字がとてもかっこいい。
ジャケットカラーによって、腕のロゴの色などが細かく違ったりするので、ぜひ見てみてください。
私の390DUKE(2021)は、黒・グレーベースにオレンジのワンポイントが目立つ、といったイメージなので、それに合っていてかつ引き立たせてくれそうなブラックを選びました。
フード(取り外し可)
フードは機能面とどちらに分類するか迷いましたが、使うことなんてほとんどないでしょうから、デザイン面として。
バイクのライディング姿にフードって結構バランスが良く、カジュアルな感じになって私は好きなので、フード付きなところも気に入っています。
取り外しも可能なので、邪魔だなと思ったら取り外せるのもいいですね。
ただ、あまりかさばらないフードなので、乗っていて邪魔に感じることは全くありませんね。
カラー4色展開(BLACK・OLIVE・NAVY・GREEN)
カラー展開も豊富で、BLACK・OLIVE・NAVY・GREENの4色展開です。
店員さんによるとOLIVE・NAVYが人気らしい。
個人的にはOLIVEのデザインもなかなか好きで、少し迷いました。
カラーによって、インナーのカラーデザインも異なるので、なかなか凝っていますよね。
【HYOD】ST-W GLAVE TOURER D3Oの気になるところ
さて、長々とグレイブツアラーの仕様などをメリットとして紹介してきましたが、もちろんちょっと気になるポイントもあります。
試着するときはぜひこれらのポイントを気にしながら着てみてください。
- 中に着る服やネックウォーマーによっては首が苦しい
- そこら中についているマジックテープがくっつきまくる
- 重い
- インナー外すのは意外と面倒
- インナージャケットは単体で着ると結構ぴっちり
- チャックがタンクを傷つける可能性がある
- プロテクターを外すのが面倒くさそう
中に着る服やネックウォーマーによっては首が苦しい
このポイントは試着時には気づかなかった点なのですが、中に着る服の組み合わせや着方によっては、運転中に少し首が苦しくなります。
チャックを上まで上げると、首の部分が結構固いので、分厚く首まできている服やネックウォーマーを着けているとウッとなります。
そんな時はチャックを上まで閉めないことで対処していますが、ちょっと調整が面倒です。
あとうまいことやらないと首部分から隙間風が入ってきます。
中に着るフリースの内側にネックウォーマーを入れて、首が柔らかいフリースは上まで上げて、ジャケットは途中までしか上げない、の形が風も入ってこない首も気にならない、今のところのベストな着方かな。
試着時はできることなら、実際に着る服やネックウォーマーを着けながらだったり、乗車姿勢になってみたりするといいかもしれません。
そこら中についているマジックテープがくっつきまくる
腕や腰、メインチャックの部分に絞り用や防風用にマジックテープが使われています。
これはまあ、しょうがないことなのですが、これらのマジックテープが意図しないタイミングでくっつくので、ちょっとイラっとします笑
よくあるのが、腕の絞り用マジックテープと、お腹の前を閉めるマジックテープがくっつくこと。
乗車時や歩いているときはほとんど気にならないので、大丈夫かなとは思いますが。
重い
D3Oのプロテクターが重いんですよねーたぶん。
計ってみると、プラハンガー・胸部プロテクター付きで約2.5kgほどでした。
感覚的には、手に持つとかなり重量を感じて、力を込めながら持たないといけないイメージ。
もちろん着たら全く気にならなくはなりますが、長時間着ていると徐々に肩などに疲れが蓄積していくのでは…?と少し懸念しています。
これでもまだ背中はフォームタイプのプロテクターなので、フルアーマーにするともっと重くなります。
CE規格に通ってないので、あまり参考にはなりませんが、コミネのジャケットにもともとついてきた胸部プロテクターは66g、HYODのD3Oセパレートタイプの胸部プロテクターは158gでした。
本当はどちらもCE規格通ってる肩肘で比べるべきかもだけど、出すの面倒なんだ…いつか出したときに計ってみますね。
インナー外すのは意外と面倒
インナーキルトジャケットは、取り外せて温度調節や単体使用が可能ですが、取り外しは少しだけ面倒です。
インナーの固定方式は、腕の2か所と首部分でループとボタンで固定する方式。
紐をループに通してボタンで留めなくてはならないので、グローブをしていると絶対につけられません。
ラインとしては、バイクを降りるたびにつけ外すことはないだろうな、くらいのイメージ。
ただ、この間、意外と着たままの方が着脱が楽だってことを発見しました。
特にジャケットを脱いだ状態で外したインナーをつけるのは、袖部分が面倒なので、着た状態でつけるのがおすすめです。
インナージャケットは単体で着ると結構ぴっちり
インナージャケットは、単体でも使用できますが、前のチャックを閉めると、着用感は結構ぴっちりです。
アウターとして中にいろいろ着込みながらというよりは、単体でシャツの上に着るか、外側にフリースを着て、内側の保温としてインナーを使うといった用途になりそうです。
後者の用途は結構暖かいので、旅先で滞在中にちょっと散歩なんて時に便利かも。逆にインナー1つだけだと中綿もそこまで多くないので、真冬はちょっと寒いと思う。
余裕があったら、試着するときにインナー単体でも着させてもらうとイメージしやすいと思います。
チャックがタンクを傷つける可能性がある
レーシー寄りのライディングジャケットには、チャックがタンクを傷つけないように、末端にカバーがついているものも多いですが、グレイブツアラーにはがっつりしたカバーのようなものはついていません。
一応、防風用にチャックを包むようにしてマジックテープで閉じるようになっているので、がつがつ当たることはありませんが、油断していると下から当たってしまいそうです。
DUKEは乗車姿勢が高いのでほとんど気になりませんが、あまり前傾なポジションのバイクには向いていないかもしれません。
まあ、ジャケットの名前からしてそうか。
プロテクターを外すのが面倒くさそう
このレビュー記事を書きながら、プロテクターを外そうとして気づいたのですが、肩肘のプロテクター外すのが面倒くさそうです。
てっきりコミネのジャケットのように袖やジャケットの裏地からアクセスできるのかと思っていたら、背中のプロテクターと同じ、腰部のチャックから手を入れて、肩や肘のプロテクターも外すみたいです。
その分、ずれや着用するときの違和感を軽減出来ていると思うので、良いポイントでもあります。
しかし、もし付属のD3Oプロテクターをいろんなジャケットに流用したいな、と考えている人はプロテクターの外し方を実物で確認した方が良いかもしれません。
グレイブツアラーの仕様や良いところ、気になるところについては以上です。
では最後に、より具体的に、気温ごとにグレイブツアラーはどんな使い方になるのかを完全主観で紹介します。
シチュエーションごとにST-W GLAVE TOURER D3Oの使い方を考えてみた
冬のツーリングと言っても、気温などによって服の組み合わせは変わりますよね。
その気温によって、グレイブツアラーはどんな服との組み合わせで着ることになりそうかを考えてみました。
なお、バイクでの寒さの感じ方は、気温の他にその人の感じ方・スクリーンの有無、風、湿度、天気、速度、などによって大きく異なります。
そのためあくまで参考程度でお願いしますね。
条件としては、
- ベースレイヤーとしてユニクロのノーマルな長袖ヒートテック
- ミドルレイヤーとして長袖綿シャツ
- 晴れの日の午前中
- 高速道路での80km/h走行(1時間)
- スクリーン皆無のネイキッドバイク
を前提で考えます。
【気温15度以上】アウターのみ
まず、冬の中でも暖かいと感じる気温15度以上。
このくらいの気温なら、インナーキルトジャケット無しでアウターのみの使用でちょうどいいくらいだと思います。
わざわざインナーを脱ぐほどではないけど、無くてもちょうどいい~くらいかな?
【気温7度~10度以上】アウター+インナー
気温が一桁後半~10度を超えるくらいだと、まあまあ寒く感じますよね。
このくらいの気温が、純粋なグレイブツアラーの適正~快適温度になると感じています。
しっかりアウターで防風しつつ、インナーキルトだけでも体温はほとんど下がらないくらい。
【気温0度前後】アウター+インナー+フリース+カイロ
気温0度に近づくと、走行中の体感温度はマイナスになると思われ、かなり寒いですよね。
ここまでくると、正直グレイブツアラーだけではキツイ。直接風が入ってこなくても、段々と空冷されていく感覚で、身体が冷えてきます。
あと、上半身は問題なくても、手足の末端部をしっかり防寒できていないと、そこからどんどん体が冷えていくのよね。
そんなときはミドルレイヤーのシャツの上にフリースを着用し、ベースレイヤにはカイロを張り付け発熱させます。
そうすると体温に加えてカイロがベースレイヤー~ミドルレイヤー層を温めてくれて、さらにそれをフリースとグレイブツアラーのインナーが逃さないので、結構いけます。
フリースだけなら重ね着感・ゴワゴワ感もなく、結構快適です。
【氷点下や長時間の雨天】レインコート+アウター+インナー+フリース+カイロ
氷点下をバイクで走るってこと自体がかなり危ないシチュエーションな気がしますが、そこまで行くと、外側にしっかりとしたレインコートが無いと厳しい気がします。
この気温帯では、まだほとんど走ったことがないので想像の域を出ませんが。。
また、長時間の雨天走行では、いくら内側に防水透湿素材が挟まれていたとしても、専用衣服(レインウェアなど)が無いときついと思います。
今のところの冬のライディングで感じているグレイブツアラーの体感スペックは、こんな感じでしょうか。
同じ気温帯でも、今までの重ね着作戦と比べると着用感の快適度が全く違うので、それだけでもグレイブツアラーを買った価値があるなと感じています。
あとは、氷点下でどれだけ行けるのかが気になるところではありますが、そこまで下がっちゃうと手足の防寒が追いつかなかったり、路面状況もかなり危険なので、今のところは走る予定はありません。。。
HYODのジャケットは店頭で見てみるのが絶対おすすめ
以上が、HYODの『ST-W GLAVE TOURER D3O®(グレイブツアラーD3O)』のレビューでした。
防風も保温も一枚でこなしてくれ、使い勝手はライディング中だけでなく、バイクを降りた後のことも考えられている良いジャケットだと思います。
これから私の旅路の良い相棒になってくれると考えるとワクワクしてきますね。長く使っていけたらいいな。
この子と共に、冬に勝ちます pic.twitter.com/zaHwE8PGaL
— もめ🏕 (@momecamp0121) December 12, 2021
ちなみに、余談ですが、もしグレイブツアラー含めHYODのジャケットが気になっている人は、ぜひ直営店へ行って、店員さんと話をしながら選んでみることをおすすめします。
私は、杉並区にあるHYOD 東京店へ行って、実際に試着してから購入を決めました。
その際に、店員さんがついてくれて、丁寧に相談に乗ってくれたのですが、乗っているバイクやシチュエーションなどもあわせて考えてくれてとても助かりました。
あと、試着ならただでっせ、とたくさん試着させてくれたのも良かったですね笑
なにやら同い年らしいお兄さんが親身に接客してくれたので助かりました。
そしてこれは店員さんがおっしゃっていたのですが、HYODのジャケットは冬用だとしてもピッタリサイズを選んだ方がいいそうです。
内側にいろいろ着込むのではなく、それ一枚でライディングにちょうど良い形に作られているからです。
そのような意味でも、自分にぴったりな一枚を選ぶために実際の店頭にいって、試着しながら検討してみるのがおすすめです。
高い買い物、失敗したくないしね…
【定期】ブログの感想や質問お待ちしております!→https://potofu.me/mome(匿名の場合はマシュマロからどうぞ。(通知に気づかずお返事が遅くなる可能性大))